COLUMN
六星占術は当たらない?
12分類で説明できることと、できないこと
粗さの正体/1月・2月生まれのずれ/大殺界で不安になっている場合
先に結論:「当たらない」と感じる原因は3つある
六星占術が当たらないと感じたとき、原因はだいたい次の3つのどれかです。
- ①分類が粗い:12分類なので、同じ運命星の人が日本だけで1000万人規模になる
- ②入力か区切りが間違っている:とくに1月・2月上旬生まれは結果が1年ずれていることがある
- ③「当たる」の期待値が高すぎる:占術が答えられるのは傾向までで、個別の事実ではない
このうち②は確かめれば直ります。①と③は仕組みの話なので、直すのではなく知ったうえで使うしかありません。順に見ていきます。
なお、この記事は六星占術を否定するために書いていません。当サイトも算命学ベースの診断を作っている側なので、同じ問題は自分たちにも跳ね返ってきます。そこも含めて正直に書きます。
原因①:12分類は、1000万人が同じ結果になる粒度
六星占術は6つの運命星(土星人・金星人・火星人・天王星人・木星人・水星人)にプラスとマイナスがあり、合計12分類です。
日本の人口を約1億2000万人として、12で割ると1000万人。単純計算ですが、あなたと同じ運命星の人が1000万人いるということになります。
この粒度で「あなたは面倒見がいい」と言われても、半分は当たり、半分はずれるのが自然です。ずれるほうが正常と言ってもいい。
ただし、これを欠点と決めつけるのは早い。12分類は覚えやすく、毎年の運気を判断する道具としてはよく機能します。60通りの命式を持ち歩いて今年の方針を決めるのは現実的ではありません。粗さは、使いやすさと引き換えに得たものです。
問題は、粗い道具に細かい答えを期待したときに起きます。「今年は動く年か」には答えられるが、「なぜ自分はいつも同じ人を好きになるのか」には粒度が足りない。用途が合っていないだけ、というケースが実はかなり多いはずです。
原因②:1月・2月上旬生まれは、結果がずれていることがある
これは確かめれば直る問題なので、心当たりがある人は先に見てください。
東洋の占術は、年の変わり目を1月1日ではなく立春(2月4日ごろ)に置くのが基本です。六星占術も算命学も同じ考え方をします。
ところが、簡易的な診断サイトや自動計算ツールの中には1月1日で年を区切っているものがあります。すると何が起きるか。
- 1月生まれ・2月3日以前生まれの人は、正しくは「前の年」の扱いになる
- それが1月1日区切りだと「その年」で計算され、運命星が丸ごと変わってしまう
運命星が違えば、性格の説明も運気の周期もすべて別物になります。「まったく当たらない」と感じる場合、まずこれを疑う価値があります。
もうひとつは運命数の引き間違いです。六星占術は生年月日から運命数の表を引く工程があるので、単純な見間違いが起きます。複数のサイトで同じ生年月日を入れて、結果が一致するか確かめてみてください。
原因③:「当たった」と感じる仕組みと、「当たらない」は同じもの
ここがいちばん本質的なところです。
占いの説明文が自分のことに思える現象はバーナム効果と呼ばれます。「あなたは人に合わせるのが得意ですが、内心では自分のペースを守りたいと思っています」——多くの人が当てはまる記述を、自分だけのものとして受け取ってしまう。
ここで見落とされがちなのは、「当たらない」と感じるのも同じ仕組みの裏返しだという点です。
人は自分がそうだと思っている自分と照らし合わせて判定します。自己認識と説明文が合えば「当たった」、合わなければ「外れた」。照合の基準が自己認識である以上、自己認識がずれていれば正しい記述でも外れに見えます。
「周りからは社交的だと言われるが、自分では人見知りだと思っている」という人に「あなたは社交的です」と出たら、その人は外れだと感じます。どちらが本当かは、占いの精度とは別の問題です。
この構造は当サイトの診断にも同じように当てはまります。詳しくは診断が当たらないと感じるとき、何が起きているのかに書きました。
大殺界で不安になっている場合
「当たらない」ではなく「当たってほしくない」で検索している人も一定数いると思うので、ここも書いておきます。
六星占術の大殺界は、12年周期のうち陽影・停止・減退の3年間を指します。結婚・転職・引っ越しを避けるべき期間として語られることが多く、不安を持たせやすい概念です。
当サイトの立場ははっきりしています。時期を理由に人生の判断を止めるのは、占いの使い方として本末転倒です。
算命学にも天中殺という似た概念がありますが、こちらは12年のうち2年で、生まれた日の干支によって人ごとに変わります。読み方も「外に広げるより内を固める時期」という程度で、行動を禁止するものではありません(詳しくは天中殺とは?)。
時期論に共通しているのは、「向いている行動が変わる」という話であって「何をしても駄目」という話ではないということです。3年間立ち止まって失うもののほうが、たいてい大きい。
当サイトの診断が時期論をいっさい扱わないのは、この理由もあります。判断の根拠が専門的すぎて、読者が自分で検証できないからです。
「当たる/当たらない」より役に立つ問い
占いを道具として使うなら、判定の仕方を変えたほうが早い。
①「当たっているか」ではなく「使えるか」で見る。「土星人プラスは面倒見がいい」が当たっているかを考えるより、面倒見がいいと言われて心当たりのある場面を思い出すほうが得るものがあります。
②外れた部分を捨てない。「これは違う」と感じた箇所こそ情報です。なぜ違うと感じたのかを言葉にすると、自分が自分をどう見ているかが出てきます。
③疲れているときの自分と照らす。占術が読むのは、多くの場合無理をしていないときの素の状態です。社会生活で身につけた振る舞いとはずれます。判定の材料を「職場での自分」ではなく「親しい人の前での自分」に変えると、精度の実感が変わることがあります。
自己分析への落とし込み方は恋愛の自己分析のやり方にまとめています。
分類の細かい体系だとどうなるか
粒度が原因で当たらないのなら、細かい体系なら改善するのか。答えは「多少は」です。
六星占術のもとになった算命学は、生年月日の年・月・日をそれぞれ干支に変換して扱います。中心になる日干だけで10種類あり、そこに月支・年支・星の配置が掛かるので、組み合わせは12では収まりません。
ただし細かければ当たるわけではないことも書いておきます。分類が増えると、今度は説明が複雑になって使えなくなるという別の問題が出ます。専門用語だらけの鑑定結果を渡されても、行動は変わりません。
結局のところ、精度と使いやすさは交換関係にあります。六星占術は使いやすさを、算命学は精度を取った。どちらが優れているという話ではありません。
両者の関係は六星占術と算命学の違いで詳しく整理しました。
当サイトの診断も、当たらないことがあります
フェアに書いておきます。当サイトの恋愛タイプ診断も、当たらないと感じられることがあります。
ただし設計は少し違います。生年月日から出る陰陽と五行だけでなく、12問の回答から出る3つの行動軸を掛け合わせて16タイプに分けています。生年月日だけでは読めない「現在の行動パターン」を混ぜているので、同じ誕生日でも結果が変わります。
それでも外れることはあります。16分類は12分類より細かいだけで、十分に細かいわけではないからです。ここを「当たる占い」と言い切らないのが、当サイトの方針です。
できるのは、何をどう計算しているかを全部公開しておくことだけだと考えています。日干の算出式まで診断ロジック解説に載せてあるので、結果に納得できないときは計算そのものを確かめられます。
自分の生年月日で試してみる
六星占術の結果と比べてみたい場合は、こちらも2分で出せます。
①生年月日を入力:年・月・日の3つだけ。出生時刻は不要です。入力された生年月日はブラウザ内での計算にのみ使われ、計算後は破棄されます。
②12問に答える:人との距離感、判断の仕方、進め方の3軸を判定します。
③16タイプの魚として結果が出る:性格・恋愛スタイル・相性のいいタイプまで表示されます。
結果が違っていても、どちらかが間違いというわけではありません。見ている軸が違うだけです。違いをどう読むかは、この記事の前半に書いたとおりです。
よくある質問
Q. 六星占術は科学的な根拠があるの?
A. ありません。統計学だと説明されることがありますが、査読を経た検証があるわけではありません。これは六星占術に限らず、算命学も当サイトの診断も同じです。占いは自己理解のための道具であって、科学ではありません。
Q. まったく当たらないのですが、計算が間違っている?
A. その可能性はあります。とくに1月生まれ・2月3日以前生まれの方は、年の区切りを立春ではなく1月1日にしているツールだと運命星が丸ごと変わります。複数のサイトで同じ生年月日を入れて、結果が一致するか確かめてみてください。
Q. 大殺界の間は本当に何もしないほうがいい?
A. 当サイトはそう考えていません。時期論は「向いている行動が変わる」という話であって、「何をしても駄目」という話ではありません。3年間判断を止めることで失うもののほうが大きいケースが多いはずです。
Q. 昔は当たっていたのに、最近当たらなくなった。
A. 占術の側は変わっていないので、変わったのは自己認識のほうである可能性が高いです。判定の基準が「自分がそうだと思っている自分」である以上、そこが変われば当たり外れの感じ方も変わります。
Q. どの占いなら当たりますか?
A. 「当たる占い」を探すより、知りたいことを先に決めるほうが早いです。今年動いていいかを知りたいなら周期を持つ占術、性格や相性を知りたいなら分類の細かい占術。用途が合っていないだけ、というケースが実は多いと考えています。
診断結果をどう使うか
当たる・当たらないの手前にある、読み方そのものの話です。
生年月日 + 12 問・約 2 分/会員登録不要