COLUMN

六星占術と算命学の違い
元になったのは、算命学のほう

使う情報・分類数・得意分野の3点で比べる/大殺界と天中殺は別物

六星占術算命学、どちらも生年月日だけで占う体系です。名前は知っていても、何がどう違うのかまでは説明されません。実は、この2つにははっきりした順序関係があります。六星占術は算命学などをもとに組み直された派生の体系で、その過程で大きく簡略化されました。そこを押さえると、分類数の差も、得意分野の差も、ひとつの流れとして理解できます。混同されやすい大殺界と天中殺の違いも整理します。

まず結論:六星占術は、算命学から派生した体系

順序を先に押さえると、あとの話が全部つながります。

六星占術は、細木数子氏が1980年代に発表した占術です。中国に古くからある易学・算命学・万象学などをもとに、独自に組み直して体系化されました。つまり算命学のほうが先にあり、六星占術はそこから派生した新しい体系という関係になります。

この順序は意外と知られていません。六星占術のほうが知名度が高いので、「算命学は六星占術の一種なのか」と逆に受け取られていることさえあります。実際は逆です。

そして、派生するときに何が起きたかというと——大幅な簡略化です。これが両者のいちばん大きな違いを生んでいます。

六星占術のしくみ:6つの運命星と、12年の周期

六星占術では、生年月日から運命数を割り出し、そこから運命星を決めます。運命星は6種類です。

それぞれに「+(プラス)」と「−(マイナス)」があるので、人は全部で12分類に分かれます。「土星人プラス」「水星人マイナス」といった呼び方を聞いたことがあるかもしれません。

もうひとつの柱が運気の周期です。六星占術では運気が12年で一巡すると考え、それぞれの年に名前が付いています。種子・緑生・立花・健弱・達成・乱気・再会・財成・安定・陽影・停止・減退の12。このうち陽影・停止・減退の3年間が「大殺界」と呼ばれます。

六星占術が広く知られるようになった理由は、この設計にあります。自分がどれかを覚えるだけでよく、周期も12年で数えやすい。占いに馴染みのなかった層にも届いたのは、複雑な理論を切り落として使える形にしたからです。

算命学のしくみ:生年月日すべてを干支に変換する

算命学は簡略化していません。生年月日の年・月・日それぞれを干支(かんし)に変換し、3つの柱として並べます。

中心になるのが日干(にっかん)です。生まれた日に割り当てられる10種類のシンボルで、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。それぞれ大樹・草花・太陽・灯火・山・田畑・刀剣・宝石・大河・雨露といった自然のイメージを持ちます。

さらに、この干支から十大主星十二大従星を導き、人の形をした図(人体星図)に配置します。中心・東西南北にそれぞれ違う星が入るので、性格を一枚岩ではなく複数の層に分けて読むことになります。

結果として、分類の数は12では収まりません。日干10種だけでも六星占術に近い粒度がありますが、そこに月支・年支・星の配置が掛かるので、組み合わせは膨大になります。

日干10種それぞれの性格は日干とは?10種類の性格と恋愛傾向の一覧に、計算手順は算命学の命式の出し方にまとめています。

3つの違いを並べる

ここまでを整理します。

この3つは独立していません。情報をまとめる→分類が減る→時期のような単純な軸に向くという一本の流れです。六星占術が「今年は何の年か」という問いに強いのは、そこに特化して設計されたからです。

逆に「なぜ自分はいつも同じところでつまずくのか」という問いに対しては、12分類だと粒度が足りません。1億2000万人を12で割ると、同じ運命星の人が1000万人いる計算になります。

大殺界と天中殺は同じもの?

いちばん混同されるのがここです。結論から言うと、発想は近いが別のものです。

期間も算出方法も違いますが、「動くより整えるほうが向く時期がある」という考え方は共通しています。六星占術が算命学から派生した体系であることを思えば、似た概念が入っているのは自然です。

ただし受け取り方には差があります。大殺界は「結婚・転職・引っ越しを避けるべき期間」として語られることが多く、行動を止める方向に働きやすい。算命学の天中殺は、流派にもよりますが「外に広げるより内を固める時期」という読み方をします。

どちらにせよ、時期を理由に人生の判断を止めてしまうのは本末転倒だと当サイトは考えています。天中殺の詳しい算出方法は天中殺とは?6種類の調べ方と、恋愛で気をつけることにあります。

どちらを選ぶか

「どちらが当たるか」ではなく、何を知りたいかで決まります。

知名度で選ぶと六星占術になりますが、知名度は精度ではありません。六星占術が有名なのは、優れた簡略化と出版の力によるところが大きい。逆に算命学が知られていないのは、覚えることが多くて広まりにくいからです。

両方を見て結果が食い違ったら

併用しても構いませんが、食い違ったときの読み方に前提が要ります。

①そもそも違う質問に答えている場合。六星占術が「今年は停止の年」と言い、算命学が「あなたは動くことで力が出る人」と言ったとき、これは矛盾していません。時期の話と性質の話で、レイヤーが違うだけです。

②年の区切りが違う場合。算命学は立春(2月4日ごろ)を年の変わり目とします。六星占術も基本は同じですが、簡易的な診断サイトでは1月1日で区切っているものがあり、1月生まれ・2月上旬生まれの人は結果が1年ずれます。食い違いの原因としてはこれがいちばん多い。

③片方の入力を間違えている場合。六星占術は運命数の表を引く工程があるので、単純な引き間違いが起きます。

この構造は九星気学や四柱推命と比べたときも同じです。算命学と九星気学の違い算命学と四柱推命の違いもあわせてどうぞ。

当サイトが算命学を選んでいる理由

当サイトの恋愛タイプ診断は、算命学の陰陽五行を土台にしています。六星占術ではなく算命学を選んだのは、扱いたいテーマが時期ではなく関係性だからです。

恋愛で人が困るのは「今年は動いていい年か」よりも、「なぜこの人とはうまくいかないのか」のほうです。これに答えるには、自分と相手それぞれの性質を出して、その間に働く力を読む必要があります。五行の相生・相剋はまさにその道具です。

ただし当サイトも簡略化はしています。十大主星や十二大従星は使わず、日干から出る陰陽・五行と、12問で判定する3つの行動軸を掛け合わせて16タイプに分けています。時期論(大運・年運)は扱いません。

どこをどう計算しているかは診断ロジック解説にすべて公開しています。ブラックボックスにしないというのが方針です。

自分の生年月日で試す手順

算命学側の結果を見るだけなら2分で足ります。

①生年月日を入力:年・月・日の3つだけ。出生時刻は不要で、ここから日干・陰陽・五行が自動計算されます。入力された生年月日はブラウザ内での計算にのみ使われ、計算後は破棄されます。

②12問に答える:命式だけでは読めない、現在の行動パターン(人との距離感・判断の仕方・進め方)を判定します。約2分です。

③16タイプの魚として結果が出る:性格・恋愛スタイル・相性のいいタイプまで表示されます。相手のタイプコードがあれば相性も確認できます。

六星占術の結果と見比べてみると、粒度の違いがそのまま体感できるはずです。

よくある質問

Q. 六星占術と算命学はどちらが古い?
A. 算命学です。中国に古くからある思想を土台にしており、六星占術は細木数子氏が1980年代にそれらをもとに体系化した、比較的新しい占術です。六星占術のほうが知名度は高いため逆に誤解されがちですが、順序としては算命学が先にあります。

Q. 大殺界と天中殺は同じもの?
A. 発想は近いですが別物です。大殺界は12年周期のうち陽影・停止・減退の3年間。天中殺は60干支の空亡から導く2年間で、生まれた日の干支によって人ごとに変わります。期間も算出方法も違います。

Q. 六星占術のほうが有名なのに、なぜ算命学を使うの?
A. 知りたいことが違うからです。六星占術は時期(12年周期)に強く、算命学は性格や関係性の細かさに強い。恋愛で困るのは「今年動いていいか」より「なぜこの人とうまくいかないか」なので、当サイトは算命学を選んでいます。

Q. 12分類だと精度が低いということ?
A. 粗いのは事実ですが、欠点とは限りません。12分類は覚えやすく、毎年の運気を判断する道具としてよく機能します。分類が多いほど当たるという話ではなく、粒度が用途に合っているかどうかです。

Q. 両方やってもいい?
A. 構いません。ただし食い違ったときに片方を外れと切り捨てず、それぞれが何に答えているかを分けて読んでください。時期の話と性質の話は、矛盾して見えても両立します。

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