COLUMN

うなぎみたいな人の性格
掴みどころがないと言われる人の心理

逃げているのではなく、掴まれる形をしていない

うなぎみたいな人、と言われるのは、だいたい困った顔とセットです。何を考えているか分からない、話が終わらない、いつの間にか話題が変わっている。このページでは、ウナギという魚の性格——正確には生態を手がかりに、そう言われる人に何が起きているのかを分解し、恋愛で押して引くと見られてしまう理由まで扱います。

ウナギは長いあいだ「どこから来るのか」が分からなかった

ウナギの話をするなら、まずここからです。

ニホンウナギがどこで産まれるのか、人類は長くつきとめられませんでした。これだけ身近で、これだけ食べられてきた魚なのに、卵が見つからない。川にはいる、河口にもいる、しかし産卵する姿を誰も見ていない。

産卵場が日本から遠く離れた西マリアナ海嶺の付近だと分かってきたのは近年のことで、2009年に日本の調査チームが天然の卵を採集して、ようやく大きく解明が進みました。

しかも回遊の向きが逆です。サケは海で育って川に戻って産卵しますが、ウナギは川で育って、海へ出て産卵します。身近な場所にいるのに、いちばん大事な部分はまったく別の場所にある。

「うなぎみたいな人」という言い方が的を射ているのは、この構造のせいです。毎日会っていて、よく話していて、それでも本体がどこにあるか分からない。隠しているのとは違います。単に、見せている場所と生きている場所が離れている。

「うなぎみたいな人」と言われたら

否定的に使われる場合、指しているのは結論から逃げることです。質問に正面から答えない、態度をはっきりさせない、気づくと話がずれている。相手にとっては、手応えがないという不満になります。

肯定的に使われる場合は、争いに巻き込まれない身のこなしです。敵を作らない、角が立つ場面をするりと抜ける、どの集団に入っても浮かない。これは実際に希少な能力で、組織の中では重宝されます。

この2つは、やはり同じ性質です。掴まれないということは、悪意も掴まないかわりに、好意も掴まないということ。ウナギの体が滑るのは粘液におおわれているからで、これは体を守る役割と、狭いところを抵抗少なく進む役割を兼ねています。守りと機動性が同じ仕組みでできている。切り離せません。

だから「はっきりしよう」という方向の努力は、たいてい長続きしません。かわりに効くのは、はっきりさせる場所を1つだけ決めておくことです。全部の話題で態度を明示する必要はなく、相手が一番不安に思っている一点についてだけ結論を言う。これだけで「掴みどころがない」という評価は驚くほど変わります。

うなぎ的な人に出やすい4つの傾向

①その場で決めるのが極端に苦手。考えていないわけではなく、追い詰められた状態で出した答えを信用していないタイプです。だから即答を求められると、内容のない返事でいったん場を流します。これが「はぐらかされた」と受け取られます。

②明るい場所より、夜のほうが本調子。ウナギは夜行性で、昼は岩の隙間や泥の中に潜んでいます。人でも、日中の会議では何も言わないのに、夜の雑談で急に本質を突く人がいます。出力が落ちているのではなく、出す条件が違うだけです。

③狭いところを通り抜けるのが得意。正面突破はしないのに、なぜか目的地に着いている人です。組織のややこしい事情や、人間関係の地雷を、無自覚に迂回しています。本人は要領がいいという自覚すらないことが多い。

④本体を見せる相手が、極端に少ない。誰とでも話せるのに、深い話をする相手は片手で数えられる。広さと深さがはっきり分離しているのが特徴で、周囲からは「誰とでも仲がいい人」に見えているぶん、当人の孤独が発見されにくくなります。

恋愛:「押して引く」のは戦略ではない

恋愛の文脈では「うなぎ系女子」「うなぎ系男子」といった言い方があります。押して引くのが上手い、小悪魔——という評価のされ方です。

ただ、実際に話を聞くと、本人に駆け引きの自覚はほぼありません。起きているのはもっと単純なことです。

①距離が近づくと、反射的に間合いを取る。好意が減ったわけではなく、近さそのものに耐性が低い。急に返信が短くなる、予定を先延ばしにする。相手からは「引かれた」と見えますが、本人は引いた自覚がありません。

②落ち着くとまた近づく。数日経つと元に戻ります。この往復が外から見ると押し引きの反復で、意図的な焦らしだと誤解される。ここが最大のすれ違いポイントです。

③確認されるほど、答えが曖昧になる。「どう思ってるの」と正面から聞かれるほど、言葉が減ります。逃げているのではなく、追い詰められた状態の答えを自分で信用していないため、確定させたくない。

相手側の処方は明確です。逃げ道を塞がないこと。二択で迫らない、その場で結論を求めない、返事を待つ。ウナギは掴もうとすると滑りますが、手のひらを広げて置いておくと、そのまま乗っています。当人側の処方は、間合いを取るときに一言だけ理由を添えることです。「今ちょっと余裕がないだけ」と言えるかどうかで、関係の寿命がはっきり変わります。近い構造は追われると冷める心理でも扱っています。

掴めない人が、いちばん損をする場面

この性質が不利に働くのは、恋愛よりむしろ好意を受け取る場面です。

悪意をかわす仕組みと好意を受け取る仕組みは同じなので、褒められたときもするりと流してしまいます。謙遜しているように見えて、実際には中に入っていません。これを繰り返すと、相手は「この人には何を言っても届かない」と判断して、そのうち言わなくなります。

ここだけは、意識して変えられます。褒められたときにかわさず、一拍置いて受け取る。返す言葉は「ありがとう」だけでかまいません。掴みどころのなさを全部なおす必要はなく、受け取り口を1つ開けておくだけで、周囲からの見え方が大きく変わります。

診断の「ウナギタイプ」について

ここまでは「うなぎみたいな人」と言われる側の話でした。これとは別に、当サイトの恋愛タイプ診断には、16種の魚キャラクターのひとつとしてウナギタイプがあります。

愛し方の特徴、つまずきやすい点、相性のいい相手とすれ違いやすい相手まではウナギタイプのページにまとめてあります。16タイプそれぞれの組み合わせは16タイプ相性まとめで扱っています。

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診断の仕組みは診断ロジック解説に、ベースになっている算命学の考え方は算命学とは?生年月日から読む恋愛の本質で公開しています。

よくある質問

Q. 「うなぎみたいな人」とはどんな意味?
A. 掴みどころがない人、という意味です。否定的には結論から逃げること、肯定的には争いに巻き込まれない身のこなしを指します。

Q. ウナギはどこで産まれるの?
A. ニホンウナギの産卵場は西マリアナ海嶺の付近だと考えられています。長く分からない魚でしたが、2009年に天然の卵が採集され解明が進みました。

Q. ウナギが滑るのはなぜ?
A. 体の表面が粘液におおわれているためです。体を守る役割と、狭いところを抵抗少なく進む役割を兼ねています。

Q. 「うなぎ系女子」とはどんな人?
A. 押して引くのが上手いと評される人ですが、本人に駆け引きの自覚はないことがほとんどで、近づかれたときの反射が押し引きに見えているだけです。

Q. うなぎ的な人と付き合うコツは?
A. 逃げ道を塞がないことです。二択で迫らない、その場で結論を求めない、返事を待つ。この3つで返ってくる内容が変わります。

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