COLUMN

マンボウみたいな人の性格
のんびり繊細と言われる人の、本当の強さ

ぼーっと浮いているのは、深く潜ったあとだから

マンボウみたいな人、と言われるときに思い浮かべられているのは、のんびりしていて、マイペースで、ちょっとしたことで弱ってしまいそうな人です。ただ、そのイメージの元になっているマンボウ最弱伝説は、実際の生態とかなりずれています。このページでは、マンボウの本当の姿を押さえたうえで、そう言われる人の性格と、それが恋愛でどう出るのかを解説します。

「マンボウ最弱伝説」は、ほとんどが作り話

マンボウには、ネット上で有名な「死因」がいくつもあります。朝日が強すぎて死ぬ、水中の泡が目に入ったストレスで死ぬ、仲間が死んだショックで死ぬ——。いわゆるマンボウ最弱伝説です。

これらの多くは、ネット上で面白おかしく広まった話で、はっきりした根拠があるものではありません。

実際のマンボウは、むしろタフな回遊魚です。外洋を長い距離移動し、調査では深い海まで潜っては海面近くに戻ることを繰り返している様子が分かっています。成長すると全長3メートルを超えることもある、世界でも最大級の硬骨魚です。卵の数も非常に多く、一度に数億個を産むとも言われます。

では、なぜ弱いイメージがついたのか。理由のひとつは、水族館での飼育が難しいことです。マンボウは急に向きを変えるのが苦手で、まっすぐ泳いで水槽の壁にぶつかり、傷ついてしまうことがあります。そのため、壁の手前にビニールの幕を張って飼育している水族館もあります。弱いのではなく、狭い場所の作りに合っていないのです。

海面でぼーっと浮いているのは、休んでいるから

マンボウの有名な姿に、海面で体を横にして、ぷかぷか浮かんでいる様子があります。これがのんびり屋のイメージを決定づけました。

この行動には、冷たい深い海に潜ったあと、海面近くの温かい水で体を温めているという説が有力です。海鳥に体の寄生虫を取ってもらっているという見方もあります。どちらにしても、何もしていないのではなく、次に潜るための回復の時間です。

「マンボウみたいな人」と言われる人に起きているのも、多くはこれと同じです。人前でぼーっとしている時間は、周りからは怠けているように見えます。でも本人の中では、見えないところで深く考えたり、気を張ったりしたあとの回復に使われています。浮かんでいる姿だけを見て評価されるので、「のんびり」「やる気がない」と誤解されやすいのです。

「マンボウみたいな人」と言われたら

肯定的に使われる場合は、穏やかさと、周りを急かさない空気を指しています。一緒にいると気が抜ける、張り詰めた場を和ませる。これは本人が思っている以上に、集団の中で価値のある性質です。

否定的に使われる場合は、打たれ弱さや、反応の遅さへの不満です。ちょっとした一言で落ち込む、急な予定変更についてこられない、返事がワンテンポ遅い。

ただ、前者も後者も、マンボウの実際の生態を知っていると見え方が変わります。急な方向転換が苦手なのは、弱いからではなく、まっすぐ長く進むことに向いているからです。細かく曲がることを求められる場面では損をしますが、長い距離を自分のペースで進む場面では、誰よりも遠くまで行けます。

マンボウ的な人に出やすい4つの傾向

①回復の時間が、普通の人より多く要る。一人でぼーっとする時間を削られると、目に見えて調子が落ちます。サボりではなく、その時間で次のための体力を戻しているタイプです。

②急な予定変更に、弱い。まっすぐ進んでいるときは安定していますが、直前で方向を変えられると混乱します。先に分かっていれば対応できるので、変更そのものより、知らされるタイミングが問題です。

③表に出ない場所で、深く考えている。口数は少ないのに、ある日ぽつりと本質的なことを言う人がいます。見えないところで深く潜っているぶん、浅い会話のテンポには合わせにくい。

④環境が合わないと、実力が出ない。水族館のマンボウが壁にぶつかるように、自分に合わない場所では本来の力が出ず、「弱い人」と見られてしまいます。弱いのではなく、場所との相性の問題であることが多いタイプです。

恋愛では「回復の時間」をどう扱うかが全部

マンボウ的な人の恋愛で、いちばんすれ違いが起きるのは一人の時間です。

①会った翌日に、連絡が減る。楽しかったデートのあとほど、回復に時間がかかります。相手からは「冷めたのかな」と見えますが、本人は海面で体を温めている最中です。

②急な誘いより、決まった予定のほうが楽しめる。今日これから会おう、と言われるとうまく乗れません。気持ちがないのではなく、準備の時間がほしいだけです。

③傷ついたことを、すぐには言わない。一言で落ち込むのに、それを口にするのはずっと後になってからです。相手は「そのとき言ってくれれば」と感じます。

処方は、当人側と相手側で分かれます。当人側は、「疲れたから少し一人になる、嫌になったわけではない」と一言添えること。これだけで相手の不安はほとんど消えます。相手側は、予定は早めに伝え、変更があるときは理由と一緒に伝えること。似た悩みはマイペースな人の恋愛と連絡頻度が合わないときでも扱っています。

マグロ・マンボウ — 同じ回遊魚でも、進み方が違う

マグロもマンボウも、外洋を長く移動する回遊魚です。ただ、たとえとして使われるときの意味は正反対に近くなります。

どちらも遠くまで行ける生き物ですが、マグロは止まらないことで、マンボウは休むことでそれを実現しています。「マンボウみたい」と言われた人は、休む時間を削ってマグロのように振る舞おうとしないことが、いちばん遠くまで行く方法です。

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マンボウみたいと言われたからといって、性格がそのままマンボウ的とは限りません。のんびりした雰囲気だけで言われていることもよくあります。自分の恋愛の傾向を知るには、たとえではなく、生年月日と行動の傾向から見るほうが確かです。

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よくある質問

Q. 「マンボウみたいな人」とはどんな意味?
A. のんびりしていて、マイペースで、繊細な人を指して使われることが多い言い方です。肯定的には、穏やかで周りを急かさない空気のことを、否定的には、打たれ弱さや反応の遅さのことを指しています。ただ、元になっているマンボウ最弱伝説は実際の生態とはずれていて、本来のマンボウはタフな回遊魚です。

Q. マンボウ最弱伝説は本当?
A. 多くはネット上で面白おかしく広まった話で、はっきりした根拠はありません。実際のマンボウは外洋を長い距離移動し、深い海まで潜っては海面近くに戻ることを繰り返しているタフな魚です。水族館での飼育が難しいのは、急に向きを変えるのが苦手で、水槽の壁にぶつかって傷つきやすいためです。

Q. マンボウが海面に浮かんでいるのはなぜ?
A. 冷たい深い海に潜ったあと、海面近くの温かい水で体を温めているという説が有力です。海鳥に体の寄生虫を取ってもらっているという見方もあります。何もしていないのではなく、次に潜るための回復の時間と考えられています。

Q. マンボウ的な人は恋愛に向いていない?
A. 向いていないわけではありません。一人で回復する時間が多く要るため、デートのあとに連絡が減ったり、急な誘いに乗れなかったりして、相手に誤解されやすいだけです。「疲れたから少し一人になる、嫌になったわけではない」と一言添えるだけで、すれ違いの多くは防げます。

Q. マンボウ的な人と付き合うコツは?
A. 予定は早めに伝え、変更があるときは理由と一緒に伝えることです。急な方向転換が苦手なだけで、先に分かっていれば対応できます。また、会ったあとに連絡が減っても、気持ちが冷めたサインだと読まないことです。

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